愛人からの浮気調査
探偵に調査に依頼される依頼人の中には変わった人もいます。
そんな変わった人の正体とはどんな人なのでしょう。
実は愛人関係にある人からの浮気調査の依頼なのです。
人間の悲しい性
浮気調査というと夫の浮気調査・妻の浮気調査の依頼と思われがちですが、そうとは限らないのが人間の悲しい性なのかもしれません。
いわゆる「愛人」と呼ばれる女性達からの浮気調査の依頼なのです。
通常、浮気調査を実施するのは浮気の事実を掴み、その婚姻生活を継続するか否かの選択肢となり、結果的に慰謝料などの損害賠償をする資料となるのが浮気調査報告書です。
しかし、妻子ある男性の愛人となった女性からその男性の女性関係を調査して欲しいという依頼があります。
いわゆる2号さんが3号さんを調べたいというのです。
多分、男性の奥さんに対しては最初からその存在を認知しての不倫なのであるから我慢はできるのでしょうが、自分以外に愛人になるかもしれない女性の存在は許せないのかもしれませんし、もしかするともっと切羽詰まった感覚なのかもしれません。
愛人という関係には金銭関係も付いてくる場合があります。
例えば今までに30万円使ってくれたのが新たな愛人が出来れば半分の15万円になってしまうかもしれないのです。
愛人女性にしてみれば生活そのものが掛かってくるわけですから、必死になる気持ちも理解はできるのですが・・・。
ただ別の女性の存在が確認出来たとしても妻ではない愛人には法的にはどうすることもできません。
慰謝料などを請求する事も出来ないのです。
なにしろ自分の存在そのものが法的に認められてはいません。
結果的には自分自身がその調査結果から進路を選択するしかないのです。
愛人関係を白紙にして独身男性と交際するようにするか、別の愛人女性の存在を我慢して愛人生活を継続するか、それこそ新たな愛人女性に自分の存在を知らしめるか、その3通りになるのである。
第三者にしてみれば白紙に戻して新たな人生を考えた方が良いと言う人が殆どでしょう。
しかし、愛人女性たちにしてみればそうもいかないのが現実のようなのです。
最初に述べた人間の悲しい性なのかもしれません。
男性からの愛人調査
このような愛人問題においては依頼人が愛人女性ばかりとは限らないのも現実です。
男性からも似たような調査依頼が入る事があります。
ある妻子持ちの男性が家庭のある人妻と交際、いわゆる世間で言う「ダブル不倫」なのですが家庭にいない時間、しかも自分と会えない時間に別な男性と会っていないかを知りたがるのです。
ここまで来ると身勝手さに身震いするくらいの嫌悪感を覚えますがそれなりの理由があるのでしょう。
夫のいる立場でありながら自分とも交際している。
もしかすると自分みたいな男性が他にも存在しているのではないかという疑心暗鬼に取り憑かれ、調査を依頼してくる。
ヤキモチ妬きなのか、それとも多少、お金を使っている立場だからなのか、騙されているのではという疑惑からなのか、はっきりとした理由は聞いたことはないが困ったものです。
正直、愛人女性に対する浮気調査というか素行調査の依頼もたまに入ってきます。
男のエゴというか自分に自信がないのかわかりませんが自分に妻子があるという立場も忘れ、束縛しておきたいという人間の悲しい性がここでも見えてきます。
ただ探偵にしてみれば通常の浮気調査と何ら変わる事はないのです。
依頼人と会えないときのプライベートの時間にどういった行動をしているかを尾行、張り込みをして解明、正直な結果を報告するしかないのです。
ただこのような男性は自尊心も強く、時として愛人女性に対して暴力を振るう人もいますので見極めておかなければなりません。
警察沙汰でもなれば依頼を受けた探偵にも事情聴取など面倒な事に巻き込まれてしまいます。